INTERVIEW
Special
Interview
Vol.01
“新しい自分と出会えるオシャレを提案したい”
それが今でも変わらない想いです。
バスコ デザイナー小畑 宣子
小畑 宣子Noriko Obata
株式会社バスコ CEO
Designer / Kusa kanmuri director
洋装店を営む母の元で、幼少の頃より服の絵を描き、生地やボタンを選び、服が仕立てられていく環境の中で常にオシャレの妄想に浸る。中学生の頃からは、 自身の服はもちろん母親の服もデザイン。映画の世界に魅了され、美しい着こなし、個性的なスタイリングに影響を受ける。1992年より本格的にデザイン活動をスタート。
バスコのはじまり
バスコの原点は福岡天神に構えた3坪の小さなセレクトショップ。
アジアの国々を中心にクラフトの良さを活かした商品をセレクト、
ちょっと個性的なショップでした。
バブルが崩壊したころ、当時はまだセレクトショップといえるようなショップは少なく、アーティストをはじめファッション的に感度の高いお客様にも恵まれ、お客様からもたくさんの刺激をいただき、ここにしかない品揃えを目指していました。
オリジナルを作りたい!と思った生地との出会い
オリジナルを作ろうと思ったきっかけは、アジアの旅先で出会った手染めの生地を手にした時でした。
もっとお客様に喜んでいただきたい!ワクワクするオシャレを提案したい!そんな想いが強かった私は、その美しい布を手にした瞬間
“そうだ!オリジナルをデザインしてみよう!”と熱い思いが込み上げてきたのです。
子供の頃から20代までずっと母の手作りの服で育ち、物心ついた頃からは服の絵を描き、私自身がデザインした服を着ていました。そのデザインする楽しさの感覚を思い出し、幸い学生時代にパターンの勉強をしていたこともあり、最初のオリジナルが生まれました。
最初は店頭に並べるのもドキドキ!でも結果は、驚くほどの熱い反響をいただき、あっと言う間に完売!その時の感動は今でも忘れられません。
オリジナルをスタートした頃の一枚。
染め手法にもアイデアを出し、数々のオリジナルを生み出していった。
ずっと変わらない仕事のスタイルと想い
デザインのイメージに合う生地を追求し、オリジナルの生地を生産することもあれば、生地との出会いから生まれるデザインもあります。
インスピレーションを様々なものから受け、時代の空気を取り込みながら”さりげなく個性的に”をコンセプトに生地を活かし、着用時のイメージを膨らませデザイン画に落とし込みます。
その後サンプルが上がると、フィッティング、修正、再サンプルと試行錯誤しながら完成させていきます。
そうして生まれたバスコの一枚と今までにないコーディネートが広がったり、愛用の服がまた違ったバランスで表現できたり…
「新しい自分と出会えるオシャレを提案したい!」
そんな想いで製作しています。
これは私だけでなく、バスコスタッフ全員が同じ想いで取り組んでいることです。
今ではインターネットでお買い物ができる時代になっていますが、バスコのオンラインショップに並んでいる商品ひとつひとつは、ずっと変わらない同じ想いで生まれた物たちです
バスコとの出逢いで皆様それぞれに”My Style”を楽しんでいただけたら幸いです。