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遠州織×Haddow

デザイナーの愛があふれるシャツをご紹介したいと思います。
今回のポイントはシャツに使用された生地にあります。


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デザイナーはかねてよりヴィンテージの生地を好んでおり、 ヴィンテージならではの古い製法で作られた生地の風合いに魅力を感じていました。
ヴィンテージ生地に似た風合いの物が現代で探せないか…。と、探していたところ、 念願の生地が「古橋織布」にありました
これで念願のシャツが作れる!! そんな思いで今回のシャツが生まれたのです。

「デザイナーがそこまで惚れ込む生地ってどんな所でどんな会社が作られているんだろう…?」



いざ静岡県へ!!工場見学へ行ってみました!


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古橋織布さんは1928年創業、93年続く遠州織物の機屋(はたや)さんです。

そもそも遠州織とは?
綿や麻を中心に、静岡県西部に位置する遠州地方で織られた織物のことを「遠州織物」と言います。遠州織物は昔から分業制が確立しており、紡績から完成までの各工程に専門の会社が存在します。その為、織りや染めはもちろん、準備から後加工まで、各工程の技術が高く、さまざまなこだわりが詰まった織物が作られています。

古橋織布さんで作られている織物は現代では珍しい昭和40年代の古い「シャトル織機(しょっき)」で織られています。
現代のシャトルレス織機に比べると、シャトルの通り道を作る為に大きく上下に動きゆっくりと織られる「シャトル織機」は大量生産には不向きとされています。
しかし、ゆっくり織られることで生地に膨らみが出、ふっくらとした風合いの生地が出来上がります。天然素材の持つ優しさを体感できる生地ができあがるのです。
シャトル織機でしか織りなせない、風合いにこだわって現在も「シャトル織機」を使い続けておられます。


また、古橋織布さんはこの「シャトル織機」の性能を最大限まで引き出し、高密度な生地を織られています。
ローンのような薄く柔らかな生地から、ずっしりとした張りのある生地など様々な生地を作られています。高密度なため柔らかいふっくらとした生地でも丈夫でしっかりとしています。
高密度に織ることで、織機に掛かる負担は大きく、故障がたえません。
織機一台一台と向き合い、繊細なメンテナンスを行いながら手間を惜しまず質にこだわった生地を作られています。




人の手が加わり丁寧に作られた生地は、実際肌に触れてみると風合いや着心地が違います。職人の方の思いが詰まった生地を纏うというのも気持ちが凛とする思いです。

デザイナーのこだわりを伝えるつもりが、工場を見て実際にこだわりにふれ、なんだかこだわって作られた生地についての思いの方が強く出てしまいました。(笑)
次はそんな生地を使ったシャツたちを紹介したいと思います。





「遠州織物」を使用した特別なシャツ




今回のシャツには遠州織物の中でも「シャトル織機」を使用して生産している機屋さん「古橋織布」さんの「パラシュートクロス」という生地を使用しています。
「パラシュートクロス」というのはパラシュートに使われていた生地をルーツに持つ、軽い糸で織られた摩擦や引っ張りなどに強い、比較的軽くて丈夫な生地です。
シャトル織機で織られていることで、ふんわりとした柔らかな風合いに仕上がっています。

ご紹介するのは [haddow] のシャツ、ヘイリー・アッカー・ワンダの3型

まずはロングシャツの「ヘイリー」















いかがでしたでしょうか?

職人の思いや情熱を知ると、私たちも妥協のない商品づくりをし、お客様にお届けしなければと思い
皆様に少しでも良さをお伝えしたく今回このような記事をかいてみました。

シャツはレイヤードコーデにも活用できる万能アイテム。
これからの季節にもぴったりです。この機会にシャツコーデをお楽しみください!!